Iyokan’s blog

何気ない日々の中にも物語が溢れていると気付いた。そんな日常を自分の視点で書いて行きたいと思う。そんな些細なことから始めたブログです。

苦手から得意へ。

はじめて介護士の仕事に就いた日。

トランスファー(移乗介助)が恐怖でしかなかった。

 

数日は見学のみだったけれど、どの先輩の介助を見ても、柔道の投げ技のようにしか見えていなかった。

※その先輩が荒っぽかった訳ではない。

 

早く一人立ちしなければ・・・という焦りから、道理無視の、完全に見様見真似の無茶なトランスファーをしてしまった。

 

案の定、患者様を激しく落とし、普段しゃべらない方なのに「痛い」という発語を引き出してしまった。

今思うと誰かと一緒にやれば良かったと思う。

 

10年以上前は、新人教育も行き届いていないのが現状だった。だから、トランスファーの基本が理解できていなかったのだ。

 

それから時が経ち、動画サイトでもトランスファーの動画がアップされるようになった。

 

ボディメカニクスを理解し、様々な方法を覚えて、今では難なく介助できるようになった。重い人や立位が不安定な方も、事故なく安全に介助できるようになった。

 

たまに力任せだったり、持ち上げる介助をしている先輩もいるけれど、私は『持ち上げない』介助を心掛けている。