ノート
なにも書かれていないノートを見るとわくわくする。
文字だけでもいいし、絵を描くこともできる―。
そのノートになにを書こうかドキドキする。
だって、だって、どんなことを書いても、その文字たちの世界が広がっていくから。
ステキじゃない・・・?
初めの1ページで、すべてが始まるんだ。まるで生き物みたいだよ。
生き物も生まれれば一生が始まる。ノートも書き始めれば一生が始まる。
どんな物語も書くことができる。
筆を置いてしまったとき、永遠の闇に葬られる。
あたしは書き続けるだろう。未完成の物語はあってはならないから。
あたしの文字で、あたしの心で、あたしのコトバで、書き続けるだろう。
1度書いてしまったら、自分の手で終わらせてあげたい。
だって、あたしが考えたストーリーだから。